category▼
factory
play
product
unclassified
未分類
archives▼
2023
2
2019
8
2018
12
2017
1
2016
27
2015
125612
2014
1234567891012
2013
2567891011
2012
123456781011
2011
9101112

titleworkshop参加

Published on Dec. 12, 2018 category : unclassified

先日のことですが、インドの建築集団「スタジオムンバイ」設計による
宿泊、体験施設であるLOG onomichi(尾道市)で行われた塗装のworkshop(WS)へ参加するため一路尾道へ。

自身、WSに参加する経験も無く、もちろんですが内容やどのような流れで進んでいくのか、
モチベーションの持って行きかたもよくわからないまま西宮名塩通過。
壁を創る、装うことを生業としている身にとってスタジオムンバイの
特に「色」に関するトピックスには以前から遠巻きに貪欲に注目していたのが今回の動機。
書籍の中にも大工や石工、茅葺きと並んで「カラーマスター」として取り上げられているほど
「色」には重きを置いている様に感じていた。姫路通過。
核となる「praxis」、検証・実施という精神(工程ともいえる)の一部でもいいので
今回のWSに参加することによって垣間見れればなぁ、と期待しつつハンドルを握る。倉敷通過。

5名でのWS。今回は実施の工程がメインだったのでもう少し検証の部分を体験したかったのが本音ですが
その点は、スタッフの方々が長きに渡る試行錯誤・検証という、一番地味で辛いであろう工程を
しっかりと踏まえてきたのが要所要所で感じられ、滞ることなく本当に頭がさがる思いでした。
作業の方は和気藹々とゆるく進んでいき、「いい感じにラフに」塗るというニュアンス重視の仕上げ。
自分も含め皆さんテクスチャーの奥まで色が入らないことに悪戦苦闘。
結果的に仕上げは後日スタッフの方々が手を入れていただいたとおもいます。
僕自身が一番注目していた、というかモノにしたかった下地であるとか顔料の種類や混和物の
種類、分量などは一通りわかったのでそれだけでも得難い時間でした。
塗り進めた色はというと、やはり色味が絶妙。
広範囲を塗っても威圧感や煩さはなく(勿論、デザインとの関わりありきですが)
かといって存在感と居心地の良さを感じさせる落ち着きは失わない加減はさすがだなと。
デザイン、納まり、塗装範囲、ボリューム感、緩急
いろんな要素が組み合わさって調和している、そんな印象の建築にも拍手。
事業責任者の吉田さんからも、LOGが存在することの意味やこれからについても話を聞くことができて大変有意義でした。

いろんなアイデアが浮かんでは消え、また浮かんで、、、頭の中はいつもこうです。
壁に何かしらの役割や個性を与えていく仕事だと思っているので様々なアプローチを常に考えては捨てて、また考えて。
そう考えると日頃から仕事の核になるところは「praxis」だ。
そうして時間を重ねた結果、作為的・装飾的なよりわかりやすい仕上げをすることも多いですが
やはり一番重要なのは空間に漂う流れや調和であると毎度痛いほど感じる。
その中で時に恣意的に、時に緩急をつけて、より印象的に仕上げることもあります。
味わいや古めかしさ、時間的な流れや華美な装飾。
いわゆる一般的に抱かれている特殊塗装や美術塗装、モルタルを加工して仕上げる表情とかとかは
未だ持って前時代的な気がする。古いイメージ(ネガティブなね)からアップロードされていないのが現状だろう。
時代と流行りはここのところ「生」を求めている様に感じる。生物だ。かく言う自分の好みも含め。
木であったり鉄、皮、RC、有機的な染料、和紙、土、緑、そこに辛うじて入ってくるのが白塗装。
「やった感」は求められていない。「やってない感」が大事なんだろう。多分、おそらく、、、
いろんなアプローチの中に「色」というものをもっと積極的に取り入れた提案、仕上げができればと思います。

%link

%link