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titleworks no.073 / 文化財修復

Published on Oct. 04, 2019 category : リペア | 内装 | 外装

クライアント

詳細

兵庫県芦屋市にあるヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)の大規模改修工事です。
日本におけるF.L.ライト建築の一つであり建築当初の姿を残す数少ない住宅建築です。
また、近代建築であり鉄筋コンクリート造では最初の指定重要文化財としてエポックメイキングな存在となります。
ライト建築の中での非常に重要且つ芸術的要素の強い大谷石。
外部に使われている大谷石の特に傷んだ箇所の修復作業が今回の主な受注となります。
今回は、1924年の竣工から80年代と震災後の1995年からの2度の改修保存工事を経て3度目の改修工事でした。
過去の修復状況や使用されたであろう材料と向き合いながらトライ&エラーの繰り返し。
近代建造物の修復工事や材料の選定(ケミカルな材料は前向きには使えない)などにおける難しさを、気付きや発見とともに感じれた貴重な時間でした。
数年、数十年後に見えてくる答え合わせも必要で、経過を見届けたいと思います。
クライアント 藤木工務店